妻と子供は家を出て行ってしまったので、
車の中では一人です。
どうしたわけか、車のオーディオは、
5年前の事故以来、ずっと動いてくれません。
これまでは、
助手席には妻、後ろには子供たちが、騒がしく乗っていましたが、
エンジン音だけの車中は、非常に静かです。
そんな車の中では、色々なことを考えてしまいます。
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ふと、
「信号の無い横断歩道で、歩行者に譲る車は一部のみ」
というニュースを思い出しました。
“ 信号の無い横断報道で、歩行者が待っているとき、
車は止まるべきか、止まる必要はないか ”
JAFの報告では、
半数以上の車が譲らない、と説明されていたように記憶しています。
とあるサイトのコメント欄では、
- 歩行者優先の原則を守って、車は当然止まるべき。
- 譲られたことなんてほとんどないし、運転しているときも無理に止まる必要なんてない。
- 譲ったほうがいいのは分かっているけど、自分だけ止まると、追突されるかもしれないので逆に危険。
- 自分が譲っても、反対車線の車が止まらないなら、結果として歩行者は危ない目にあう。だったら、無理して譲らないほうがいい。
- そもそも、そのデータが正しいのか疑問。答えありきの調査ではないか?
色々なコメントがありました。
自分が横断者だったら、
「優先意識を持っているわけではないけど、誰か止まってくれないかな・・・」
と思いながら、
譲ってくれる車を、待っているように思います。
『反対車線の車が止まらないとき、
結果として歩行者は危ない目に合うかもしれない。
だったら自分は譲らないほうが良いだろう』
そんなこと言っても、
反対車線の車がどうするか、なんて当然わかりません。
もしかしたら、
向こうは止まって、こちらが歩行者を危ない目に合わせてしまうかもしれません。
何が一番良いか決めるのは、難しいけど、
歩行者の立場になったら、「できれば渡らせてほしい」と思うはず。
そして、譲る気のない運転手さんばかりだと、少し残念な気持ちになります。
なので、自分が車を運転しているときは、
色々な理屈はこねず、簡単に考えて、いつも譲ることにしています。
そして、「譲れる余裕がある自分はエライ」と心の中で呟くことにしています。
そんな「気持の余裕」が少しずつ広がれば、
みんな譲り合えるようになるんじゃないかとの期待もこめて。。
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中学生の頃の英語の授業で、
ビートルズの「All You Need Is Love」という曲に出会いました。
特にファンという訳でもありませんが、この曲には色々考えさせられました。
中学生の頃は、
「愛があるからこそ、戦争が起こるんだよ」
「愛があるからこそ、憎しみが生まれるんだ」
きれいごと言いやがって!と、嫌悪感すら感じていました。
でも、学生時代にあった色々なことのおかげで、
捉え方は変わりました。
もし、自分や、自分の周りのすべてに対して、「Love」の気持ちを持てば、
まずは身近な人に伝わり、その人からまた隣の人に伝わる。
さらに、
「Love」の等心円が互いに重なり合って、
徐々に「Love」の連鎖反応が起こるのではないか。。。
積極的な「Love」のほうが良いのはもちろんだけど、
たとえ消極的な「Love」であっても、
その気持ちを持っているだけで、「Love」は広がっていくと思います。
例えがイマイチですが、
一人のインフルエンザの患者さんから、次々と感染が蔓延していくようなイメージです。
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今さら何のきれいごとを言っているんだ、、
と言われるかもしれないけれど、
この考え方は、
判断に悩んだとき、心が雑念で一杯になっているときに、
活用できるように思います。
先程の横断歩道の話でも、
「対向車が止まらないのなら、自分も止まらないほうが歩行者のため」
「相手がやらないなら、自分も無理してやらなくて良い」
なんて考えるのではなく、
「自分が良いと思うこと」をひとまずやってみる。
「やったほうがいいかもしれないけど、○○かもしれないから、やめておこう」
ではなく、
自分の良心を見つめなおして、素直に行動できる余裕を持ってみる。
そうすれば、目先の小さなことで心を一杯にすることなく、
平穏な心で、余裕を持った幸せな毎日が送れるのかな、と思います。
心の中に、
「素直な良心」を持つ自分と、
「色々なことを考えて、合理的な判断」をする自分が存在するとき、
まず、身近で大切な人には「素直な良心」で接してみる。
そうすることで、
周囲の人にも、更に自分の心の中でも、
等心円状に「素直な良心」が広がり、
混沌としていた気持ちも、シンプルな方向に変化してくれるように思います。
そうなれば、
平穏な気持ちで、心に余裕を持って、
「素直な良心」で満たされた、幸せな毎日が送れるようになるのかなと思いました。
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最近、
「プロカウンセラーのコミュニケーション術」(東山紘久 著)
「アダルト・チルドレンと家族―心のなかの子どもを癒す 」(斉藤学 著)
を読んでいます。とても考えさせられます。
まだ十分理解しきれていないので、
もう少し繰り返して読んで、感じたことをお話しできればと思います。
やすくんパパ