これまでの私たちは、
お互いの「考え方の違い」が原因となり、
「夫婦間の衝突」は日常的な光景となっていました。
そして、妻と子供は、何も持たずに家を出て行きました。
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静かな家の中で、
家族問題、人格形成に関する本を読んでいますが、
読み進める中で、恐ろしいことに気付かされました。
最近の私たち夫婦は、
主に子育て方針のことで、衝突ばかりしていましたが、
できる限り夫婦間だけの問題として治め、
子供たちに争いの矛先が向かないように、非常に気をつけていました。
そして、日頃の争いが、子供たちにどれほどの影響があるか、
ということについては、それほど深く考えていませんでした。
少なくとも、私はほとんど意識していませんでした。
しかし「両親の言い争い」は、
子供たち非常に大きな影響を与える可能性がある、
虐待と同じ結果に至る可能性があることに気付かされました。
ひとまず、
読んで理解した気にならず、自分の言葉で整理してみます(2サイクル目)。
※上記の書籍を元に、記載しています。
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家族内で生じる「トラウマ」と「PTSD」について
- 私たちは、日常に対して「秩序」や「連続性」(今日と同じように明日も過ごせるという安心感)を感じながら生活を送っている。
- 日常生活で大きなストレス(震災、事故、他人からの攻撃等)を経験した場合、生活の基盤である「秩序」や「連続性」が崩壊する。
- その結果、ストレスを経験する前のように、周囲に対する安心感を抱くことが困難となる。
- 他人からの攻撃による大きなストレスは、最終的には「自信」と「自己肯定感」を失うことになる。
- トラウマの後遺症として、PTSD(心的外傷後ストレス性障害)が発症する。
- PTSDは、過剰な活動性を特徴とする「(1)進入性反応」と、精神活動が委縮・鈍麻する「(2)感情鈍麻性反応」に分けられる。
(1)「進入性反応」では、
- ストレス後の「精神の高ぶり」に対する行動として、依存的な習慣(アルコール・薬物乱用)が発現。
- その後、記憶の回想(フラッシュバック、侵入性回想、驚愕反応など)が発現
- 更に、後の人生において、本人たちは意識していないにも関わらず、無意識に同様の状況の再現(性虐待を受けた人が売春をする、帰国軍人が殺人を犯す)が起こる可能性がある(「反復強迫」といわれるもの)。
- 「反復強迫」の原因は、ストレスに対する心理的な防衛のため、一旦自分の意識から排除していたものが、耐えきれずに顕在化すること(抑圧されたものの回帰)により説明される。
(2) 「感情鈍麻性反応」では、
- 一見落ち着いているように見えるが、トラウマ以降に人格変化(身体・精神的な痛みの感覚の鈍麻)として発現
- 自分の要求の伝達ができなくなる(要求伝達の躊躇) ⇒ 孤立化につながる
- 絶望感を伴う抑うつ(慢性・反復性)、
- 心身症(いつも体のどこかの調子が悪い)、
- 感情反応の遮断(感情を感じられない、感じることの拒絶)を認める。
親から受けた心の傷について
- 子供が受けるトラウマの原因として、「身体的・心理的、性的虐待」、「ネグレクト(育児放棄)」がある。
- 親から暴力を受けながら育てられた場合、「不安と怒りの調節」の発達が悪くなるため、攻撃的な行動に出やすい ⇒ 犠牲者が加害者に変化(対仲間、対子供、対パートナー、夫婦関係上のトラブル)。
- 特に、女性は自分を滅ぼす行為(自傷行為、自殺)、男性は他人を責める行為(暴力)につながることが多い。
- 夫婦間の争いを繰り返す両親の元で育った子供も、「心理的虐待」を受けているため、同じような行為を行う可能性が高い。
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私たち夫婦は、子供たちにどのようにかかわれば、
自立して、やさしくて、そして自分で色々なことを考えることもできる大人
になれるのか、、いつも考えていました。
そして、
たとえ親の意向には沿わなくても良いから、
自分の考えに従って、しっかりと将来の道を選んでほしいと。。。
ただ、やっていることは、本当に本末転倒でした。
子育てに一生懸命で、
子供達が気付く状況ですら、言い争いをしていました。
そして考え方の相違も顕在化して、更に激しく、、、
子供達のことを、一生懸命考えることが悪いとは思いません。
ただ、「心理的虐待」にあたるような状況を作り出していた、
そして、「心理的虐待」は、子供にとって身体的虐待と同じ結果に至る可能性がある。
このことは、ほとんど意識していませんでした。。。
遅きに失した、、という気もしますが、
気付けて、本当によかったです。無知は本当に怖ろしい。
今後、影ながらしっかりフォローアップしてあげないとと思いました。
二人の子供たちよ、気付けてなくてごめんね。
ヤスクンパパ