トラウマを抱えることとなった人は、
多くの場合「自己評価」や「自尊心」が低く、
無意識のうちに「共依存」の関係構築(※)を求め、
「自分が相手から求められる状況」を作り上げようとすることを知りました。
(※)相手の支えになることへの渇望感、相手を支配することの充足感
そして、共依存関係の中で、
- 「男性」は「支配する役割」(相手から尽くされる/相手を攻撃する役割)
- 「女性」は「支配される役割」(相手に尽くす/相手からの攻撃を受ける役割)
を担うことで、互いの補完関係が生まれることになります。
さらに、
「共依存」により補完し合う不安定な人間関係の中には、常に緊張が伴い、
この緊張のバランスが崩れるとき、必然的に「男性から女性に対する暴力」という形で発散される
ことになります。
一昨日に引き続き、
「共依存」に伴う家庭内の暴力と「子供が受ける影響」について整理してみようと思います。
表題の『「対等な親密性」への転換』については、もう少し時間がかかりそうです。。
(カウンセリング等を利用して、これまでの自分の生い立ちを振り返り・・・ということに尽きる気もしますが、一般論ではない「自分自身、そして私たち家族のための具体的な道筋」はまだ見えていません。)
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「家庭内の暴力」の特徴と、子供の心理に与える影響について
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「家庭内の暴力」(権力者による権力の濫用)には、「秘密の中に閉じ込められ、家庭の外には出ない」(問題が内部に溜め込まれる)という特徴がある。
- 「家庭内の暴力」が継続すると、家族は「加害者」「被害者」「その他」の3種種類に分断され、健康な家族でみられる「親密な相互関係」の維持が困難となる。
- これは、子供たちが「自己の一体性」を獲得する場である「安全な場所としての家庭」が破壊されることを意味する。
- 子供たちが「家庭内の暴力」の目撃者となるとき、心理的に破綻しないために、次のような防御方法に頼ることになる。
①「否認」(無意識的に目撃しなかったことにする)
②「回避」(目の前の問題に巻き込まれないために、無関心を装う)
③「投射」(自分の中の悪い感情は、自分以外から生まれたるように感じる)
④「分割」(一人の親の中に「善の親」と「悪の親」が併存すると認識する)
- ④の「分割」の結果、子供は「悪の親」のことを「否認」又は「親以外の他人に転化」する。
- 一方、「善の親」(※)については受け入れ、たとえ親から否定されるようなことがあっても、「善の親」の行動は正しいものとして盲目的に受け入れる。これは、子供自信が「家庭の安全」を維持しようとするための無意識の行動として説明される。(※)「暴力を振るっていない状態」と解釈することにします。
- 結果として、子供の「自己肯定感の損傷」や「自己評価の低下」につながり、以降の精神発達にける重大な問題を引き起こすことになる。
- 多くの場合、男の子は暴力男に同一化し、女の子は依存する母親と同一化して、共依存的な人間関係を求めるようになる。
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これまでと似た内容になってしまいました。
夫婦関係、家族問題(社会問題として顕在化する問題)の根源がここにあるからなのかもしれません。(又は、参考にした書籍の筆者の専門分野だから・・というオチもありますが。)
ただ、
『家庭内の暴力は「秘密の中に閉じ込められ、家庭の外には出ない」(問題が内部に溜め込まれる)』
今回、この点には大変考えさせられました。
今までの我が家は、家庭内の風通しが悪く、
家庭内の問題が外部に知られることは、できる限り避けたい、、、
という心情がありました。
世間一般で言われる「幸せな家族像」を作り上げられないことに対する恥ずかしさや、
どんなに苦しくても「お父さんは奥さんや家族守ってあげるもの」という周囲の期待に応えきれなくなっている自分に対し、負い目のようなものがあったのかもしれません。
その結果、
自分たちだけの閉じた空間で悩み、ぶつかり、暴走する、、、
という状況が生まれました。
今考えると、「問題が起こりそうなとき」「小さな問題が起こってしまったとき」こそ、オープンにすること、、
- 物理的に部屋の窓を開ける(自分たちの話していることを外部にオープンにする)
- 人目のあるところで話し合いをする(カフェなどの場所に変えてみる)
- 信頼できる誰かに相談に行く(二人で不満を訴えにいく、というだけでも重要な一歩だと思います。定期的なカウンセリングとか。)
ということができればよかったように思います。
自分が仕事をしているときのことを思い起こせば、
「相手ともめそうなら、ちょっと休憩入れたり、場所や時間を変えてみよう!」
なんてことを当然のように行っていました。
家庭のことになると、そんな当たり前のことも忘れてしまう、、、
皆さんはそんなことないんでしょうかね。。。
本当に情けないなぁ。。と感じています。。。
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ちなみに、今更ですが、
私一人となった我家は、
部屋にいるときはずっとカーテン、窓、玄関を開け放し、風通しを良くしています。
お隣さんに家の中のことが全部伝わっても気にしない、
人様に言いにくいような行動は起こさないよう、日々行動する、、
そんなことに気付いて、行動に移してみると、心が少し軽くなりました。
ただ、妻と子供が無事なのかも良く分からないのは、やっぱり心配です。
お母さんは子供のことをしっかり守っていてくれるはず、、
この気持ちが、今の自分の支えです。
社会的保護についても色々考えることがあるので、今後何かの機会で話そうと思います。
やすくんパパのLiveブログ
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アマゾンから書籍が届きました。。
今回は、前回(ドメスティック・バイオレンス 新版―男性加害者の暴力克服の試み (岩波ブックレット) )とは違って少し前向きな内容です。
色々と気付かされます。もっと早く読んでおけばよかった。。
※ 「自分の全く接点のない世界」のことは、大きな問題ですら気付けない。。
※ 「問題に気付ける力」くらいは持っていること(持つために知見を広げておくこと)は、生きる上で大切なことだと再認識しました(これまでも意識していましたが、気付けてすらいないこと・・・まだたくさんありそうです。)
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