Yasukun-papa は「おひとりさま」

やすくんパパ の思いをつづる、Liveなブログ。。

自分の過去を振り返る ~避けていた『父親の姿』から見えたもの

 

”ふっ”と心に浮かんだ気持ちは、まるで霞のようです。

捕まえられそうで、つかめない。気付いた時には、もういない。

ただ、上手く捕まえると、

”寝覚めの夢”のように、大切なことに気付かせてくれます。

 

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1か月程前に、私の妻は、子供を連れて家を出て行きました。

直接の原因は、家出前夜の喧嘩(DV)です。

 

独りになった家の中で、

自分の感じ方自分の行動について、

自分自身を正直に見つめ、考えてきました。

そして、その時の「気持ち」や「考え」は、

外にもオープンにして、正直な言葉として、ここに残してきました。

 

以前の投稿で、

「過度に依存されること」「当然のように依存され続けること」に対して、

恐怖を感じてしまう原因について考えました。

ただ、何か小さな引っ掛かりが、心の中に残っていました。

何でもいいから「理論的」に説明しようと思っても、筋が通る説明ができない。

そして、何よりも、「マダ  ナニカ カクシテル」自分の気持ちが言っている。。

背後に、もっと大きな原因が隠れているような気がしていました。。

 

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人間性を全面的に否定する、あの姿。

そのくせ、時に寂しそうにする、あの姿。

  • 親に向かって言える口か。子供のくせに偉くなったもんだな。
  • そんなつまらんことをする奴には、金は出してやらん。高校も大学も勝手にしろ。お前、中卒になるか?
  • こっちは十分すぎるほどしてやっている。有難いと思え。そんな口を利くなら今すぐ出ていけ。
  • 一緒に出かけられないなら、家族でもなんでもない。つまらん奴と付き合うから、おかしな人間になってしまったんだな。
  • そんなことしか考えられないお前は低能だ。黙れ。どうせ何も考えれんくせに。
  • お前は情けない奴だ、できそこない。
  • お前が選んだんだから勝手にしろ。こっちは知ったことじゃない。
  • 二度と敷居をまたぐな。お前のことは、もう子供とも何とも思っていない。
  • あの事故(※)があってから、お前の頭はおかしくなってしまった。どうせ、気でも狂ってしまったんだな。(※)学生時代の研究での事故です。あの時は死んでしまうと思いました。
  • ロクでもない会社に入りやがって。昔は偉そうなこといっとったくせに、結局はお前も大した事ねえな。

小学生、中学生、高校、大学、社会人、、、

気に入らないことがある度に、しつこく、繰り返し、怒鳴り続けられた言葉です。

 

父親とは仲が悪く、できるだけ避けるようにしていました。

年末に帰省した時にも、昔と同じように未だに言われます。

年齢を重ねるだけでは、人は変わらない。

 

そして、父親の発言に我慢できなくなり、喧嘩になってしま。。

 考えるだけで、とても苦しくなります。。。(←「腹が立つ」とは言わない。怒りは危険。http://www.yasukun-papa.com/entry/2017/07/21/083000

 

ここで、

少し冷静になって、言い換えてみると、、、

  • あなたのような人は、私に対して、口を利く資格はない。【絶対服従
  • 自分に対して、感謝してほしい。できなければ、あなたを守らない。【放任の脅し・条件付受容】
  • あなたのことが気に入らないので、経済的支援は行わない。【経済的脅し・条件付援助】
  • あなたのことが気に入らないので、縁を切る。【放任の脅し・条件付受容】
  • あなたは、できない人間だ。【人格否定、決めつけ】
  • あなたは、器質的に問題があるので、正常な考え方はできるわけがない。【絶対的な人格否定】
  • 自分の言う通りにしなければ、何が起こっても助けるつもりはない。【無責任・無関心(条件付きの関心?)】
  • 家族は、常に共に行動しなければならない。【規則の強要】

のように言い換えることができそうです。

書いていると、なんだか滑稽に思えてきますね。。。(←想定外)

 

そんな父親は、療養のため、何度か入院したことがありました。

小学校が終わって毎日のように病室に行き、面会終了時間まで過ごす日々。。

小学生の私にとって、小さな負担でした。

 

早く帰ろうとすると、不機嫌になり、

家族であれば夜まで一緒に過ごすことは「普通」であると強要する姿

いつも高圧的な父親が見せる不安そうな姿。。

そして、受け入れる母親の姿。

 

私は、会社の家族旅行で見た、家とは違う外面のいい父親の姿とも重なり、

そのギャップに大きな違和感を覚えていました。

  

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私が「当然のように依存されること」に、大きな恐怖を感じる原因。。。

 

「家族に対して威圧的な父親」⇒「入院中は寂しそうな顔をして人を頼る」

⇒「受け入れないと不機嫌」⇒ 「母が受け入れる」⇒「退院すれば、また威圧的」⇒ ・・・ の繰り返し。

 

この状況が、嫌で嫌でたまらなかったことを思い出しました。

身近な人を踏みつぶしてでも、自分を大きく見せようとする父親。。。

病室の窓から外を見る、あの父親の姿が目に浮かびます。

  

そして、もう一つ、少し嫌なことにも、気付きました。

妻と、私の父親の言動に、ほんの少しだけ似ているところがあるように感じるのです。。

(注)父と妻の言動の程度は、天地ほどの違いがあります!!(結局は、私の捉え方の問題です)

 

今まで、

私と妻の問題(DV)共依存」だけの観点から、説明しようとしていました。

ただ、どこかに少し引っ掛かりを感じる気持ちがありました。

通常のサイクルでは、支配欲求の元で、次のサイクルが繰り返されます。

  1.  緊張が高まる段階((支配対象に対する?)嫉妬心・不安・おそれの高まり)
  2.  爆発する段階
  3.  悔い改める段階(支配対象が離れて行くことへの不安に基く)

 

ただ、自分はこのサイクルそのまま繰り返しているようには思えなかった

そして、パートナーを身体的・精神的・経済的に拘束して、満足したいという積極的な気持ちはないように思う。(← 私に構わず、互いに自立した関係になりたいと思っていた。ただ、この捉え方に私の恣意性がないか、週末のカウンセリングでも相談してみます(覚え)。)

  • 日常の行動を拘束しようとしたこと・・・自由に遊びに行くことを、やめてほしいと感じたことは無い。週末に地元の集まりに行くことにも、何も感じなかった。(用事のない私に、一緒に行くことを強要してくることに、違和感を感じていた。。)
  • 言うことを聞かせることで、精神的にコントロールしようとしたこと・・・ここは少しアヤシイ。「できないことを教えてと言われて受け入れる⇒指示する役割⇒上手く行かない⇒しつこく言う」のサイクルが日常化してしまったことは否めない。。親密な間柄で「教える」ことなんてできないことを忘れて、無意識にやっていたかもしれない。親が子供に勉強を教えようとしても、なかなか上手く行かない。プロでも家族のカウンセリングはできない。⇒ http://www.yasukun-papa.com/entry/2017/08/09/2330 )
  • 経済的に困窮させようとしたこと・・・妻の収入は貯蓄に回し、私の収入で生活費を賄っていました。私の貯金を崩さなければ生活費を賄いきれなくなった時には、危機的状況であることを強く伝えました(ただ、感情的な言い合いになり、全く解決できませんでした⇒ http://www.yasukun-papa.com/entry/2017/08/01/233000 )。そして、必要だと言われれば、買うことに反対したことは無かったと思います。私としては。。

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 今回、”ふっ”と心に浮かんだ気持ち、、、

「妻と父の発言に、似たものを感じる」⇒「妻の発言に我慢できなくなり、大喧嘩

という流れが正しいと仮定して、

妻に対する、私自身の対応を考えてみようと思います。

 

質問:

『もし、妻が父親と全く同じこと(人格否定、自分に対する哀れみを求める、要求に応えないとしつこく強要)をしてきたとき、あなたはどうしますか? 暴力に訴えますか?』

 

★まず、どのレベルから考えるか。

根本的な問題から解決したいのであれば、

父親と私の問題」⇒⇒「妻と私の問題」

という順を追って、解決する必要があると思います。。

 

ただ、まだ今の私には、父親のことを考えることは考えることは、怖くてできません。。(少し考えたのですが、涙が出て気持ち悪くなりました。。ひとまずパスさせてください。近いうちに必ずします。情けない。。)

 

気を取り直して、まずは「妻と私」のことについて考えてみようと思います。

  • 父親と同様に、妻も私の痛みを刺激していることは事実。
  • ただ、刺激の程度は全然違う。妻の言動は、「普通のヒト」なら少し抗議する程度の刺激でしかないように思われる。
  • そして、(痛みを植え付けた)父親に対する腹立ちを、小さな痛みを与えてきただけの妻にすべて負わせることは、大きな大きな勘違いである。(※1)
  • さらに、刺激をしてくるのは、父親とは全く別人格である妻である。
  • 加えて、妻は、ただ不安や不満の感情をもって、(きっと)悪意など無く、自分の気持ちを、そのままぶつけているだけ。こちらを潰そうなんて、きっと思っていないだろう。(そういえば「私は悪い奴じゃない」と妻も以前に言っていた。当時は聞き流していましたが・・)

 

つまり、私の父親と、私の妻とでは、状況が全く違うことに気付くことができました。

同じだと捉えていたのは、「直感的に反応した私自身の心」(※2)でした。

 

 (※1)歴史的にも同じようなことがあったような気がします。社会的に追いやられていた人たちが、解放された途端に、今まで追いやっていた人たちの一部を「憎しみのターゲット」として、徹底的に追い詰めるような状況。マクロ的観点で問題であったにもかかわらず、怒りが向けられる対象は、目の前の限定された対象(ミクロ化された対象)となっているような状況。あまり上手く説明できません。。。ただ、大枠は似ている気がします。

(※2)人体で例えると、「抗原抗体反応」(すでに体内に作られている抗体が、外からの抗原(花粉・ハチの毒など)を排除するために攻撃)のようなイメージ。二回目のハチ刺されは、急速な反応であるアナフィラキシーを引き起こす危険がある。。心も人体も、基本は似ている。(わかりにくい??)

 

★ここから、本題です。

不安や不満の感情をもって、気持ちをそのままぶつけてくる」彼女に対して、

私はどのように対応するつもりか

もし彼女がこんなことを言ったら、、、という仮定の元、具体的な対応策を考えてみようと思います。

 

① 人間性の否定をされた場合、決めつけられた場合

  • 「あなたは父親の仕事を全くやらない」
  • 「家のことも全然やろうともしない」
  • 「他の人はもっとしっかりしている。」
  • 「あなたは、父親・夫として、失格だ。」
  • 「あなたは何でもこの家のことをコントロールする王様かよ」

⇒対応策

  • 妻は何か不満を持っているのだな、とそのままの姿を眺める。
  • 何に不満を持っているのか、3秒だけ考えてみる
  • ひとまず、今から妻がやろうとしていること「手伝うよ」と伝える
  • そして、どうやって手伝えば良いか、妻にやり方を聞いてみる。
  • 何も教えてくれなくても、気にしない(妻が私に教える筋合いはない。妻も私もただの人。「好きにしたら?」と言ってもらえればラッキー。しっかり教えてこようとしたら、それは危険な関係の始まりかも。⇒ http://www.yasukun-papa.com/entry/2017/08/09/2330 )
  • できるだけ、妻と同じやり方で手伝う(おかしいと思っても、まずは相手のやり方で進める。自分のやり方でやってもいいのは、相手のやり方で上手くできてから。)
  • 言われるたびに、同じことを繰り返す
  • 妻が不満・負担を感じていることに気付き、黙って自発的に、手を差し伸べる。(相手に関心を持つ

     

② ダメな奴であると決めつけられた場合(挑発と感じるかもしれない発言)

  • 「いつもあなたは止められなくなっちゃうよねぇ。」
  • 「ほらやっぱりね。私の言ったこと、きっと当たるよ。」
  • 「もうどうしようもないね。」

 ⇒対応策

  • 「昔はそうだったけれど、今は色々と考えているから、大丈夫!」と自分に言い聞かせる。
  • 妻にも「心配は不要だよ。」とだけ伝える。それ以上、何も言わない。(説明してわかってもらうことを期待しない⇒ http://www.yasukun-papa.com/entry/2017/07/28/233000 )
  • 話題を変えて、「何かしてほしいことある?」と聞いてみる。
  • 以降は①と同じ。

 

③ 辛そうな顔で見つめられる、助けてほしそうなそぶりを示された場合

⇒対応策

  • 昔の自分は、依存されるようなこの様子が嫌だったことを、冷静に思い出す。
  • 妻の中に、言葉にできない/したくない感情があること、心理的な負荷がかかっているという事実を認める。
  • ただ、この背景には、(私と同様に)心理的な問題が存在している可能性もあるので、本人に何かのタイミングで気付いてもらいたいな、とだけ思う(自分の中で思うだけ。それ以上は考えない)
  • 自分が持っていたカウンセリングに対する偏見と、実は前向き考えるヒントをもらえる、面白いものだったことだけ伝える。カウンセリングに抵抗があるのなら、下げる協力のみする(無理強いしない。する必要もない。あくまでも本人が決めること)。
  • なによりも、この状況に、自分自身が動じない。。深呼吸。相手の不安を満たすだけの安易な行動は避ける。動じた自分に気付いたら、専門家に家族問題の乗り越え方のアドバイスを受ける。

 

④ 妻の主張、言っていることが理解できない場合

 ⇒対応策

  • きっと、妻と私の言葉の使い方や、育ってきた文化、男女の違いが原因なのだと思う。
  • 妻が「私は悪い奴じゃない」と言っていたことを思い出す。そして、これまでも「悪い奴」ではなかったことを思い出す。
  • そして、次の週末にコミュニケーションのプロに相談に行く(夫婦間の会話の通訳をお願いする⇒お互いの発言の意図を知る)。夫婦間だけで解決しようとしない。更に揉めるだけ。
  • 夫婦関係の改善は、今後の長い子育ての基本。子供の習い事と重なっても、子供に正直に状況を話して、皆で相談に出掛ける。問題を解決する姿をしっかり見せる(オープンにする)。

 

⑤ 妻が信じる”絶対的な正当性” を主張された場合

  • 「私の考えは間違っていない。今までおかしいと言われたことも無い。」
  • 「みんなに聞いても、おかしいなんて言わない」
  • 「私は普通の人間。」「あなたは普通じゃない。」
  • 「疲れたから少し離れて住んでみようなんて、あなたはこの家から逃れて楽になりたいだけ。自分がいい思いしたいだけ。一人だけ逃げるな。それで家族の自覚はあるの?」

⇒対応策(上記④とほぼ同じ)

  • 妻と私の育ってきた文化が違うからだと思う。(④と同じ。)
  • 妻が「私は悪い奴じゃない」と言っていたことを思い出す。そして、これまでも「悪い奴」ではなかったことを思い出す。(④と同じ)
  • 次の週末に、外部の専門家に助けを求めに行く。夫婦間だけで解決しようとしない。(④と同じ)
  • そして、互いの世界を広げようとする。今までやったことがないこともしてみる。(私は炊き出しのボランティアをしたい。ずっとボランティアはやってはいけないものだと信じていた)
  • 何よりも、相手の考えを尊重する。他人を「カエルコトハデキナイ」。そして、変える必要もない。(→http://www.yasukun-papa.com/entry/2017/07/21/083000

 

⑥ 妻と私の頑張りを比較して、不満を持たれた場合

  •  「私だけが頑張っている」
  • 「私は頑張っているのに、あなたは何もしてくれない」

 ⇒対応策

  • 「自分が頑張っていることは、自分が一番よく知っているよ」と私自身に言い聞かせる。人からの評価を期待しない。自分の頑張りは自分で褒める。
  • その上で、妻が不満を感じているという、ありのままの事実を認める。
  • 以降は、上記①と同じように対応してみる。

 

⑦ 経済的な問題に対する悩み

⇒対応策

  • これはきっと簡単。収支の適正化をFPにでも頼んでやってもらうだけ。
  • 専門家を信じて、感情は介入させない。適正化された中で、自由にお金を使う。
  • 時間を潰さない稼ぎ方を見つける。

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父親と私が対面したときの、あの緊張感。。。

おじいちゃん、おばあちゃんに孫の顔を見せてあげようと帰省していましたが、

いい歳になった今でも、実家で落ち着けたことはありませんでした。

 

そして、父親の言動を聞くたびに、自分がつぶれてしまうような、抑えられない気持ちが込み上げていました。

他の人には決して感じない、あの感情。。

 

「妻と父の発言に、似たものを感じてしまう」

父親と私の言い合いに、「あなたは悪い」と決まって指摘してくるように感じる妻の姿も、

もしかしたら、「妻と父親は似ている」という思いを強くしたのかもしれません。

せめて、これまで父と私の間に何があったか知ってから言ってほしかった。。という気持ちがないわけではありません。。

 

ただ、今回考えたことで、

  • 私と父親との問題のある関係
  • 父親と妻の発言に似たものを感じること
  • 父親から受けた負荷に対する「どうしようもない気持ち」を、関係のない妻にぶつけていたかもしれないこと。

そして、

私の父と、妻は別人であるにもかかわらず、

関係のない妻に「どうしようもない気持ち」を向けるという、

大きな勘違いをしていたかもしれないことを、初めて意識しました。。

 

更に、

私の父と、妻を別人格として意識的に分離し、

妻から「痛み」を受けた場合の、具体的な対応策についても、考えてみました。

 

この考え方。。

今の自分にとって、これまでの中で最も違和感がありません

周期的ではない、突然盛り上がる、

あの「どうしようもない気持ち」が、言葉にすることで見えてきた。そして上手く抑えられる気がする。

 

この考えを見つけたことに、決して安心することなく、疑いを常に持ちながら

引き続き、自分の心、自分の行動について考えて行こうと思います。

 

そして、近いうちに父親に電話をして、

自分にストレスを与えてみようと思います。

考え方が違うだけて激怒する父親に、私はどう反応できるか。。。

 

ただ、隠していた自分の気持ちに気付けて良かった。

 

”ふっ”と心に浮かんだあの気持ち、、、

”寝覚めの夢”のように、大切なことに気付かせてくれる”幸運の女神”でした。

ありがとう。また見つけたら捕まえますね。

 

そして、気付けるきっかけをくれたあなたにも、心からありがとう。

辛い想いをさせていること、ごめんなさい。

小さな光は、遠くに見えた気がします。

 

ありがとうございました。

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