見上げると、夏のような雲。そして、遠くから聞こえる子供たちの歓声。 ベランダのハイビスカスには、真っ赤な二輪の花が咲いています。 風に流された雲の隙間から、日が差し込みました。 日に照らされる鮮やかな赤色を感じながらも、 ねっとりとした感触の…
最近どういうわけか、上司か優しいのです。 といっても、「毎度の小言」を言われることが少なくなった、というだけです。 上司からは、妻の出産前後に急な休みを何度も取ることになった私に対して、 個人的にも、全体のミーティングでも、「小言」を繰り返し…
最近ずっと、自分の気持ちを文字にする気になれませんでした。 何か書こうと思うのだけれど、私の心の中の何かが、足を引っ張っているのです。 いやはや参りました。。 自分では意識はしていないのだけれど、 もしかしたら「誰かに向けて書いてみよう」とい…
首筋に何かが乗っている。体がどうしようもなく重い。 パーティションに囲まれた職場のデスク。 マウスを持つ右手が、小さく震えている。 「お前、大丈夫か?」耳元でもう一人の私がささやいた。 何かが私の元にやって来た。 首筋が重い、肩が重い、体から力…
ベランダにある、ハイビスカスとガジュマルの植木鉢。 その隙間を、小さな黒いものが横切った。 あれはネズミに違いない。 電気がついた部屋の中、ベットの上で目が覚めた。2時だった。 黒光りした毛並み、一瞬見えた横顔、、、 上の子が遊びに来てくれた。…
久しぶりの青空。 空を見ていると、心も少し晴れる。 今回のことがきっかけで、 これまで気付いていなかったり、無意識に避けていた、 「見方や考え方」に接する機会が増えている。 ただ、接するだけで良いなら簡単なのだけれど、 自分の中に取り入れようと…
暖かな昼休み。久しぶりに外に出た。 まわりの人の動きが早い。 私は一人、取り残されていく。 オフィス街の昼休み。 どの店にも行列。サラリーマンが連れ立って歩いている。 横目で見ながら、私は歩いている。 彼らは、なぜそんなに急いでいるのだろう。。 …