ベランダにある、ハイビスカスとガジュマルの植木鉢。
その隙間を、小さな黒いものが横切った。
あれはネズミに違いない。
電気がついた部屋の中、ベットの上で目が覚めた。2時だった。
黒光りした毛並み、一瞬見えた横顔、、、
上の子が遊びに来てくれた。。
疑うことなく、私は直感しました。
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最近、良いことがあった。
夢の中で人と会っている。
まずは、ネズミの姿をした上の子に出会えたこと。これは本当に嬉しかった。
もう一つは、妻が出てきたこと。
なんとも言えない表情をした彼女は、私に大切な助け舟を出してくれました。
「なぜ、あなたは自分がやってきたことを、ブログにはっきり書けないのか?」
「私に対してしたこと、言ったことについて、なんでちゃんと書けないの?」
そして彼女は続けました。
「どうせあなたは、振り返る必要ないと思ってんでしょ。」
「いつものように、外面だけ気にして、いい人ぶっているだけ。」
「書いたら批判されると思ってるから、どうせまた逃げているんでしょ。やっぱりあなたのことなんて信じられない。」
「やっぱり自己正当化してる。心の中では原因を私に求めて、言い訳し続けている。」
彼女が何を感じて、
このようなことを言いに来てくれたのか、良くわかりません。
今までの私は、彼女の言動に対し、
必要以上に反応し、暴力をふるい、傷つけてしまう人間でした。
そして、あの日以降、専門家の助けてもらったり、このブログの中で、考えたり感じたことを書き出したりしながら、
- 原因と暴力の間に、因果関係など生じ得ない。
- 不快なことをされたり、期待に応えてもらえなくても、相手に対する「加害行為・加害意識(※)」の原因にはなり得ない。(※)暴力に限らず、言葉による攻撃、相手の否定・非難・嫌悪感を持つことを含む。
- 「自己の加害性を認める」ことを常に意識しながら、落ち着いて過ごす
- 他人を変えることなんで、決してできない。変えられるのは自分の感じ方や行動だけ
この考え方を、数か月たった今、違和感なく受け入れられるようになりました。
そして、仕事や生活の中で、以前感じていたようなストレスはほとんど無くなり、肩の力も抜け、
日常的に心の中に潜んでいた「怒りの感情(※)」も、全く顔を出さなくなりました。
そして、暴力やひどい言葉を吐きたくなることは、きっとないだろうと思っていました。(変な気持ちにならないか、いつも自分を見張り続けています。)
(※)以前の私は、仕事で直面した問題を解決するための原動力として、心の中で感じた「怒りの力」を利用していました。感情を外に出さない限り、何の問題ないと考えていました。(⇒ http://www.yasukun-papa.com/entry/2017/07/21/083000 )
ただ、彼女の言葉をよく思い返すと、
- 抽象的な話(人間性や思考の枠組み)だけでなく、具体的な行為に落としこんで、もう一ど見直せ(相手の感情を感じてほしい!)
- マクロ的な観点だけでなく、ミクロの観点からも捉えよ(相手の感情を感じてほしい!)
または、
- 加害者なんて、周りの人からもっと非難されればいい。
- 加害者は、周りから非難されることで、やってきたことに始めて気付ける。
- その姿を見ることで、被害者は安心し、納得するんだよ。
- 私がされたように、周りからもっと傷つけられてほしい。
- 私が望む行動をとれないなら、あなたのことを受け入れることはできない。反省しているなら、私の言うことを聞けるはずだから。
と言われているようにも感じられます。
ただ、周りから何を言われたとしても、
私ができることは、自分のやってきたことを、しっかりと振り返ることだけです。
そして、どのような結果が生まれるか、思い悩んだり、不安になったりする意味もあまり感じません。(※)
(※)先回りして心配し、不安になって、身動きが取れなくなることは生きづらさを生みます。以前の私は、小さな不安を感じる度に、不安感を増大させ、つぶされないために先回りして問題の芽に気付き、摘み取ろうとするような人間でした。そして、次第に大きくなっていく感情に、押しつぶされてそうになっていまいた。不安や心配は人を追い込み、正常な判断を妨げます。
- 一面的な見方ばかりしていたら、見落としが生まれる。
- 頭で考えるだけじゃなくて、具体的な状況・ミクロの観点からも捉えなおすことで、心で痛みを感じてみたほうが良い。
彼女の発言は、至極正論のように感じます。
確かに、これまの内容を読み返しても、
自分がしてきたことについて、あまり書けていないことには、私も気付いていました。
ただ、残念なことに、
相手から傷つけられたと一方的に思い込んで、過剰に反応して、その怒りを、相手に対して必死になってぶつけてきたことは思い出せるのですが、
私がやってきた具体的な言動については、正直あまり思い出せませんでした。
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そんな時に、彼女のメモを見つけました。
- 出産を控えている時に「保険に入っておいて。出産は一番死ぬ確率あるでしょ」と言われてどうしようもなく傷ついた。
- 上手く育たず中絶したことに「また災いをもってきて。お前のせいだ」と言われて、どうしようもなく辛かった。
彼女に対して、実際にどのような言葉をかけたのか、はっきりと覚えていません。
ただ、このような言葉を言いたくなる気持ちがあったことは事実だと思います。
「なんでそんなことを感じるのか?」「なんで、言ってしまうのか?」と聞かれると、
「彼女から受けた言葉」「被害者意識」「これまでの夫婦関係」について、つい喉まで出てきそうになります。
しかし「他責にする」「原因を相手に求める」「事情を説明して理解を求めようとする」ことは、自分のための行為です(これは「自己の加害性」に該当します)。
今の私は、家族との関係性の中で、
自分のための言い訳をするつもりはありません。
彼女は傷ついていた。。
他のことは一切考えず、このことだけに、しっかりと向かい合いたい。
わたしは、妻を傷つけました。
そして、どうしようもなく追い込まれている状況で、このような言葉をかけられたら、彼女は、動けなくなるほどの心の痛み、悲しさ、放任された気持ちを感じていたに違いありません。
一晩座って感じ続けました。この言葉を、妻になった自分にかける度に、涙と嗚咽が止まらなくなりました。そして、言ってくる相手に対して、どうしようもないほどの絶望感、離れて行く気持ちを感じました。。そして、怒りと無力感を感じました。
そして朝、このようなことをしてしまう自分に戻ったとき、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。自分に対して、どうしようもないほどの嫌悪感を感じ、涙が止まりませんせした。なぜ私はこんなことをしてしまったのか。。。どうしてそんなひどい人間なのか。。
今の私が何といえばいいのか分かりません。
ただ、あなたにひどい言葉をかけてしまったこと、心から申し訳なかったと感じています。
あなた傷つけ、追い込んでしまったことをしっかりと認めて、心からごめんなさいと言いたい。。今更すぎるかもしれないけれど。
そして、あなたの心の痛みが少しでも癒されることを、真に願いたい。
あの日の後に作った神棚に毎日手を合わせながら、
自分のしたことから目を背けず、しっかり心に刻んで、自分の行いを見つめて行くつもりです。そして、あなたの心の痛みが少しでも和らぐよう願いたい。。。
これは、自分に対する追い込みなのか。。
何かに突き動かされているのか。。。
今日は朝からどうしようもなく辛いです。
そして、この辛い気持ちを感じながら、今日一日を過ごそうと思います。
外から強要されると、反発したくなります。なるはずでした。
ただ、自分の心の中から生まれた気持ち、自分で受け入れることができた気持ちであれば、しっかりと向かい合うことができるはず。。今のところ、違和感や反発は感じてなさそうです。。ひとまず良かった。。。
『他人を「カエルコトハデキナイ」。でも自分の感じ方や行動であれば「カエラレル」』
『ゆっくりと、でも着実に。。。』
これからも目を背けず、嘘を付かず、まっすぐ歩こうと思います。
夢に出てきてくれた子供と、
大切なことを気付かせてくれたあなたに、心からありがとう。そして本当にごめんなさい。
今日もありがとうございました。
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