Yasukun-papa は「おひとりさま」

やすくんパパ の思いをつづる、Liveなブログ。。

川の流れに逆らわず、身を任せてみる ~3時間半の帰宅で感じたこと

 

首筋に何かが乗っている。体がどうしようもなく重い。

パーティションに囲まれた職場のデスク。

マウスを持つ右手が、小さく震えている。

「お前、大丈夫か?」耳元でもう一人の私がささやいた。

 

何かが私の元にやって来た。

首筋が重い、肩が重い、体から力が抜け、めまいがする。。。

体が動かない。心から何かが抜け落ちる。。

夕方7時過ぎ。重い体を引きずりながら、やっとのことで職場を抜け出した。

実際には、体の重みなど、全く感じなかったのだけれど。。

 

どのように、家の最寄り駅までたどり着いたか思い出せない。

途中で倒れるわけにはいかない、、ひとまず家にたどり付かなければいけない、、、

自分の意識とは別の何かが、体を動かしているような感覚だった。

人の波の中で、周りから取り残されながら、私はゆっくりと流れていた。

 

======

 

気が付くと、最寄り駅のベンチに座っていた。時計は9時半を指していた。

家までの道のりを、ゆっくりゆっくり歩いていた。歩かされていた。動いていた。

まるで、川の流れにすべてを任せているようでした。。

 

そして、妻と付き合い始めて、二人で過ごしていた時期の、ある光景がふと浮かんできました。

私たちは、結婚するまで5年近く一緒に過ごしました。

彼女がお腹が痛いと苦しんでいるときは、私も決まって調子が悪くなっていました。

そして、「男なのにお腹が痛くなるなんて変な話だよね」と笑い合っていました。

 

結婚して、子供が生まれて、「がんばって夫にならないと」「親にならないと」「家族を支えないと」「みんなを守らないと」と追い込まれるうちに、

「一緒にお腹が痛くなる」なんてことは、いつの間にか無くなってしまったのだけれど。。

 

『首筋が重い、肩が重い、体から力が抜け、めまいがする。体が動かない。心から何かが抜け落ちる。。』という感覚。。

 

もしかすると、今の彼女の気持ちなのかもしれません。

 

あの日以降、色々なことを感じ、考え、自分に向き合う中で、私の中にある問題に気付かされてきました。

そして、今までの「力み」が体の中から抜けてきたことを、少しずつ実感できるようになりました。

上を向こうという余裕が生まれたし、見上げれば太陽を暖く感じ、星空がきれいで、雨に打たれても、気持ちがいいと感じられます。。

そういえば、小学校の帰り道、傘をさすことなんてほとんどありませんでした。雨の中でも濡れながら、草や土、アスファルトの匂いを感じながら、自然を感じながら、遊んでいたことを思い出しました。

仕事をしていても、余計な緊張は、ほとんど感じなくなりました。無駄に力まなければ、それなりに上手くいくことを実感するようになりました。。

 

======

 

『顔の見えない誰かが、私に銃を突き付けながら、助けてほしいと言っている。』

『絶対的に優位な相手が、優しい顔で何かを求めている。斧を片手に持ちながら。。』

 

朝から心の隅で引っ掛かっているこの感覚に、私は小さな違和感を感じていました。夢を見たのかもしれません。私はどう接すればいいのか戸惑いも感じていました。

ただ、これは今の私の置かれた状況であり、そして、以前の私がやってきたことなのかもしれない。。。

 

『首筋が重い、肩が重い、体から力が抜け、めまいがする。体が動かない。心から何かが抜け落ちる。。』という感覚。。

もしかしたら、妻が感じている苦しさや辛さが、昔の私達のように、共鳴し合っているのかもしれません。

 

自分が感じている「気持ち」を何とか解決をしようと、力みすぎるのではなく、

打ち寄せる波、潮の満ち引き、川の流れ。。。自然の流れに任せてみようと思います。

 

考えるのではなく、感じてみる。。

私たちは、自然の中の一部分でしかない。

その中で、今という時間を生きているだけ。

 

私が感じた潰れそうな気持ちは、

妻の感じている苦しさや辛さなのかもしれない、と思いながら、

私もそのままの気持ちを、しっかりと受け入れ、感じていきたいと思います。

 

そして、妻の気持ちもどうか少しづつ癒されてほしいと、神棚に手を合わせながら、心から祈っていこうと思います。

 

======

 

f:id:Yasukun-papa:20170915074410j:plain

 水木しげるロード@境港 この年は酷暑だったにもかかわらず、訪れた途端、急に寒くなりました。水木先生は相当なお年(70ちかく?)になっても、九死に一生を得られたようです。。この生き方に感心。

  

この気持ちも、しっかりと感じ続けようと思います。

  

久々に村山由佳氏の作品に久々に再会できたこと、、今の私にとって大きな意味のあることでした。

ずっと忘れそうになっていましたが、妻のことが大切だと感じていたことを思い出せたことで、現実から逃げずに、相手を非難する気持ちも持たずに、目の前の出来事と向かい合っていられるのだと思います。村山氏にもありがとう。

 

 今日もありがとうございました。

========

やす君パパのLiveブログ